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飛行機
飛行機に乗るのが大好きだ。
今までに少なくとも40回以上は飛行機に乗っていると思うけれど、
たいてい翼の近くの窓際に乗る。

飛行中はずっと窓の外を見ている。

比翼の気流をコントロールする動きを見るのはもちろん、
上空からいろんな土地の様子を観察するのが面白い。
針葉樹と広葉樹の違いはよくわかる。
山のてっぺんには必ず雲が浮かんでいる。
雲の層はたいてい二層にわかれているように見受けられる。
いちど正月に、丸い虹をみたこともある。

人間の住む家々は密集している。
なんでそんなに、というほどに密集している。

でも、肝心の人間はちっぽけで見えない。

ちっぽけすぎて。

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実家が初盆だったので、一週間ばかり帰省していた。

私の生まれ育ったところは、阿蘇のカルデラの淵にあって、
標高が800メートル前後ある。
日本各地で最高気温を記録しているときにも、
気温は30℃を超えなかった。

池には睡蓮が咲き、畑にはさまざまな作物がなり、
セミも通常どおりに鳴いていて、夜には星が
こぼれるようにして瞬いていた。

初盆だったので、地元の組内のひとたちが集って
庭で盆踊りをした。


裏山は典型的なヤブツバキクラスの林で、
鳥が始終鳴いている。

家の向かいには、樹齢200年以上のケヤキの大木が2本生えている。
以前、厳島神社が台風で被害にあったとき、宮大工がやってきて
この木を買うとかいう話になったそうだが、必要だった長さである
16メートルの少し手前のところで、横に枝が伸びていたために
この木は切られずに済んだ。

私はこの木の子ども(苗)を、小学生のころに自分の山へ移植した。
今では私の背の2倍近くになっている。



この地域のシオカラトンボは、ヒトの指先にとまる。
アメンボは手のひらくらいの大きさがある。
昼間に裏の畑へ草履で行ったら、ヘビに出くわした。

山の日差しは強い。
風と風のにおいは、天気の変化をはっきりと伝える。



この地域は、杉山と野原が多い。
古くから人間が住む土地だからだ。

地元の人々は、どこまでもつづく草原と、
きちんと生えそろった杉を、美しいとか原風景だとか云う。

私はそうは思わない。
傘と朝顔の蕾は似ている。
重要度
少し前まで自分のなかで大事だったことや関心のあったことが、
最近あっという間に重要でなくなってしまった。

これはひとつのエフェメラリゼーションかもしれない。
テレパシー
小さいころは、近所に同年代の子供がいなかったため、毎日裏山へ行って遊んでいた。

そこでは、常に<誰か>に見守られているのがわかった。

ジャック・マイヨールがイルカとテレパシーで会話をしたように、私も植物たちと会話していたのだ。もちろん、人間の言葉を使ってではないのだけれど。

植物たちだけではない。このせかいのあらゆるものが、私のこころの声に返事をくれるように感じる。

どこへ行っても、何かを問いかけたり語りかけたりすると、急に風がおこったり、雲の切れ間から陽がさしたりするのだ。


わたしにとってとりわけ植物たちは、私のことを家族よりもよくわかってくれている大切な仲間だった。だからこそ、彼らが損なわれていくのが許せなかったのだ。


いまは、電飾の絡められた街路樹に触れては「ごめんね」と謝る。

すると、風がおこる。

彼らはわかってくれている。
エフェメラリゼーション
携帯電話もまた、エフェメラリゼーション(短命化)によって
近日姿を消すだろう。




人間が現在住んでいるような住宅もまた、そのように
エフェメラリゼーションによって消滅するもののひとつである。
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